【思考】ハウスクリーニングで黄金の羽を拾う方法

(一社)マジ起おそうじビジネス協会のいんなみです。
私は今から12年前にハウスクリーニング業を開業することになったのですが、始めるときに参考にした本があります。これは私のメンターから勧められた本で私のバイブル本になっています。今回はこの本を元にハウスクリーニングを開業するメリットをご紹介したいと思います。

自営から黄金の羽根をつかみに行く

この本は今から自営業を始める方にとって本当におすすめの1冊です。
著者は橘玲さんです。2002年に幻冬舎から出版されており、2014年、2017年に新版が出ております。この本は有名なので知っている人も沢山いると思います。Youtubeなどでも分かりやすく要約してくれている動画もありますので是非ご参考くださいませ!ではこの本のポイントを解説していきたいと思います。

目次

黄金の羽根を掴むのは自営業

橘さんは自営業こそ黄金の羽根を手に入れることができる働き方だと言っておられます。それはなぜでしょうか?簡単に説明しますと、この国は自営業者、中小零細企業にとって都合の良い様に設計されているからです。優遇されているのです。世界的な影響を及ぼしている新型コロナウイルスのダメージに関しても国は中小零細企業に対して迅速に給付金を出しましたよね。国民1人当たり10万円を支給する給付金よりもスピード感があったと思います。飲食店においては毎日6万円の給付金で場合によっては通常営業よりも多い金額になるところも多かったのではないでしょうか。

自営業者が優遇されているというのは、おそらく政治的な問題です。日本のおよそ90%以上が中小零細だからです。橘さんはそれを上手く利用した方が良いと言っているのです。主には「税金」です。何も脱税しろとは言っておりません。正当な「節税」です。これをすることで手元にお金が残りやすいということです。自営業者やマイクロ法人の社長なども、自分で事業を始めた場合、自然にそうなります。そうならない方が不自然といえるくらいです。

正社員Aさんと自営業者Bさんの比較

橘さんは正社員が会社に強制的に社会保険や税金を天引きされる部分がデメリットであると言っております。では具体的にどう違いがあるのかご説明したいと思います。

会社員Aさんと自営業のBさんが売り上げを100万円とします。

正社員Aさんの場合

Aさんは会社からの給料が決まっており、30万円とします。Aさんはそこから控除金額を天引きされます。控除の金額は給料に比例するので、給料が上がればその分の控除額も上がります。30万円ですとおよそ6万5千円くらい控除で引かれます。よって手取りは23万5千円です。

自営業者Bさんの場合

Bさんは売上の中からまず経費を使えます。ここがAさんとの大きく違う点です。経費は事業を進める中で必要と判断できるものは全て経費として認められます。100万円のうち経費をまず引き、残った金額に対して税金がかかります。Bさんは社長なので給料を自由に設定できます。よって所得にかかる税金のコントロールもできます。更に所得控除があります。配偶者や親族に対して年間で133万円以内の場合所得税を控除できます。

経費で節税!両者の比較

例えば車を買う場合、正社員のAさんは自分の給料の中から車を買います。しかしBさんは会社として車を買うことが実質可能です。あくまで社用車ですけど、どちらも車を買ったことには変わりありません。Bさんは自分の給料の中から車を買っていません。車のローンが毎月3万円だったとすると、Aさんは毎月の手取りから3万円が差し引かれます。Bさんは会社が経費として支払うので自分の給料はそのまま残ります。その他のものも同様で、経費としてみとめられるものは会社負担になります。会社負担の生命保険などもあります。福利厚生で会社負担で経費で掛けることで、個人的なポケットマネーを使うことはありません。Aの場合、いくら売り上げても給料は同じです。利益は会社にいきます。Bさんは売り上げた分だけ自分に反映されます。もちろん利益をどうするかも自分で決定できます。会社にストックするためには実質40%の税を納めないといけません。100万円の利益の場合40万円です。その税をなるべく抑えたいとなると、先ほどのような保険商品をかけたり、車を買うこともできます。会社にストックする利益が減りますが、国に治める税金も減るので結果的には自己のライフスタイルのレベルが上がったともとらえられます。ちなみに決算で赤字の会社、またはトントンの会社が全国で占める割合はなんと7割です。

自営業はある程度自由にお金を触れる

正社員Aさんと自営業のBさんの比較から、お金が残っていくのは明らかにBさんということが分かりますね。これが黄金の羽根です!利益も自由に扱えるので、その利益を会社の繁栄のためや自分のためなどと、色々どうするのかも自由。この辺はAさんは選択の余地もありません。利益は会社にあるので。簡単に言うとBさんの方がより良い生活が出来てしかも自分のやりたいことで稼いで居るわけです。

金持ち父さん貧乏父さんとの紐づけ

ロバート・キヨサキ氏著の「金持ち父さん貧乏父さん」という本に4クアドラントというのが出てきます。

左のEとSは労働収入です。右のBとIは権利収入になります。この中で最も稼げるのはIの投資家です。しかし、投資家になるためには莫大な元本が必要になります。例えば年利5%で年間500万円稼ごうと思うと1億円が必要になります。ですが1億円あれば何もしなくても勝手に資産が増えていき、普通の生活でよいのであれば、何も働かなくても不自由なく生きて行けれます。

ハウスクリーニングで会社を起業したとすると、Sの自営業者となります。この段階では自ら体を動かす労働収入となります。労働をしないとお金が入ってこないという部分においてはEの従業員と変わりありません。

自営からオーナー、そして投資家に

仕事からもお金に対しても自由になりたいのであれば、右の権利収入型になるしかありません。投資家は一番経済的に自由ですが、莫大なお金がいる。ではどうするのかというと、まず「自分でビジネスを起こす」のです。つまりSの自営業者になるのです。自分で動くというのは「自分が資産」なので自分を磨く必要があります。磨けば自分の信頼が上がり、提供できるものが増えたり、より高品質のサービスを展開できるようになります。

次は組織化し、業務を社員で分配し実質の社長になります。そうすると、そのビジネスの業務は正社員がやることになり、社長は実質作業することはありません。そうなると、右のBの位置「ビジネスオーナー」となります。オーナーになると、時間にもお金にもある程度余裕が生まれます。その余裕が大事で、それを次の展開に利用します。「時間」の余裕によって新たな事業を始めるきっかけが出来ます。それを新規事業として立ち上げSで始めてBまで持っていきます。「お金」は新規事業に充てることも出来ますし、あとは投資に回すことも可能になってきます。投資家1本で生活するのはまだ先ですが報酬の1部を投資に回すことも可能になります。

まとめ

今回は私のバイブル本「黄金の羽根の拾い方」(橘玲 著)を元に起業に対するメリットを解説していきました。黄金の羽根は平等に落ちています。拾うか、拾わないかはあなた次第です!

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