お風呂の掃除は、毎日の生活の中で避けて通れない重要なタスクです。特に、頑固な白い汚れは一度つくと落とすのが大変で、多くの人が頭を悩ませていることでしょう。そこで今回は手軽に手に入るお風呂の白い汚れを落とす洗剤を5つご紹介します。
バスルームの清掃:汚れの種類と洗剤の選択
バスルームの清掃には、汚れの種類に応じた適切な洗剤の選択が重要です。
- 石鹸カスの除去:アルカリ性洗剤の適用
- カビ汚れ対策:塩素系漂白剤の活用
- 水垢問題:酸性洗剤の力
について解説していきます。
石鹸カスの除去:アルカリ性洗剤の適用
石鹸カスは、浴室や洗面所でよく見られる厄介な汚れです。
これを効果的に除去するには、「アルカリ性洗剤」の使用が推奨されます。
アルカリ性洗剤は、石鹸カスを化学的に分解し、簡単に拭き取ることができるため、非常に便利です。
ホームセンターなどで手軽に購入できるおすすめアルカリ洗剤を1つ選ぶとしたらニイタカの「ケミクール」がおススメです!
お値段も手ごろで皮脂汚れを効率的に落としてくれます。強いアルカリですのでゴム手袋をしてください。
お風呂でケミクールを使う場合、石鹸カスの付き具合に対して原液~10倍希釈に薄めて塗り込み、30分くらい放置後、スポンジやブラシなどで擦って洗浄してみてください!
カビ汚れ対策:塩素系漂白剤の活用
カビ汚れ対策には、塩素系漂白剤の活用が効果的です。換気を徹底し、手袋やマスクを着用して安全に作業を行うことが大切です。
カビキラーでもOK。また増粘タイプのカビ取り剤「カビトルデス」もホームセンターで購入できます。コーキング部分のカビに効果的です。
水垢問題:酸性洗剤の力
水垢は、特に「キッチン」や「バスルーム」でよく見られる厄介な汚れです。これを効果的に取り除くためには、「酸性洗剤」が有効です。
酸性洗剤は、カルシウムやマグネシウムなどの「ミネラル成分」を分解する力があります。
市販されている酸性洗剤の中で良く使うもを1つ選ぶとしたら、「サンポール」です!
塩酸9%で元々トイレ用ですが、尿石はカルシウムなので、同様にお風呂に付着したカルシウムも溶かすことができます。ただ注意点があります。
【注意点】
- 長時間置かない。金属は変色します。
- 長時間置かない。浴槽FRP素材、特に色物系の浴槽は変色してしまう可能性あります。
非常に有効ではありますが、これらのリスクを回避するのであれば、業務用洗剤をおススメします!
アマゾンなどでも購入できるとおもいます。コスケムの「ヌリッパー」という商品。名前の通り塗りっぱなしにしても素材を痛めない洗剤です。その安心感は多くのハウスクリーニングに絶大な人気があります。
お風呂の水垢:成分と除去法
バスルームの水垢は、主に「カルシウム」や「マグネシウム」といったミネラル成分が原因です。
これらの成分は水道水中に含まれており、蒸発することで残留物として蓄積されます。
- 水垢成分解析その1:「炭酸カルシウム・酸化鉄」
- 水垢成分解析その2:「ケイ酸・シリカ」
について解説していきます。
水垢成分解析その1:「炭酸カルシウム・酸化鉄」
水垢の主成分には「炭酸カルシウム」と「酸化鉄」が含まれています。
炭酸カルシウムは、水道水に含まれるカルシウムが蒸発して残ったもので、白い水垢としてよく見られます。
一方、酸化鉄は鉄分が酸化してできたもので、赤茶色の水垢として現れます。
これらの水垢を効果的に除去するためには、上記で解説した「サンポール」や「ヌリッパー」が有効です。
また、軽度であれば「クエン酸」もカルシウムを分解してくれます。
水垢成分解析その2:「ケイ酸・シリカ」
水垢の成分解析において、「ケイ酸」や「シリカ」は非常に重要な要素です。
これらは水中に溶け込んでいる「無機質」であり、特にシリカは「ガラス」の成分としても知られています。
水垢は、これらの成分が蒸発後に残ることで形成されます。
シリカは硬度が高いため、除去が困難です。これをハウスクリーニングでは「ゴーストキラー」として知られる強力な洗剤で除去することが一般的ですが、危険な物資なので市販としてはパーセンテージを下げたものが販売されています。
こちらは「テラクリーンヤマト」という商品です。シリカを溶かす成分が入っていますので、ウォータースポットを分解してくれます。
ただ、こちらも洗浄力が高いため、色物の浴槽は変色の注意が必要ですので、注意事項をしっかり守って使用してみてください!
水垢除去の前処理:アルカリ性洗剤の使用
水垢除去の前処理には、アルカリ性洗剤が非常に有効です。
上記で解説したアルカリ剤を塗って放置後スポンジで擦っていきます。ナチュラルな研磨効果を出すのであれば、重曹をスポンジにつけて磨くとより洗浄力アップです!
あとはメラミンスポンジも効果的。メラミンは研磨剤なので擦りは優しくです。また定期的なメンテナンスの場合、メラミンを使いすぎると素材がパサパサになってしまうので使用はおススメできません。
浴室の汚れは複合汚れといって酸性の汚れとアルカリの汚れが重なっている状態になっています。
そのためにこの前処理をしないと水垢が取れにくいというこです。
酸性洗剤使用時の注意:塩素系洗剤の禁止
酸性洗剤を使用する際には、塩素系洗剤との併用は絶対に避けるべきです。
これらを混ぜると、有毒な「塩素ガス」が発生し、健康被害を引き起こす可能性があります。
特に家庭内での掃除や洗濯においては、誤って混ぜることがないよう注意が必要です。
鏡のウロコ除去:確実な方法
鏡はケイ素でできていますのでそれを溶かす洗剤を塗ってしまうと表面が溶けて白ボケしてしまいます。いわゆる「酸焼け」の状態です。
サンポールは塩酸の9%なので鏡が焼けてしまう危険は意外に少ないです。ただ周りの金属部分は焼ける可能性があります。
おススメなのは「ヌリッパー」を塗って1時間以上放置した後に、研磨剤を使用して磨くです。
本当はサンダーやハンドポリッシャーのような機械で研磨すると良いのですが、
ない場合おススメはゴムです!
ゴム手袋を装着して手に研磨剤を取って手磨きしてみましょう。
軽度な水垢であれば十分落とすことができます。
それでもダメな場合は、機械研磨、あるいはダイヤモンドパットで研磨する形になります。
市販で売っているスポンジタイプのダイヤモンドパットも使用に効果的ですが、
スポンジタイプは傷がつく可能性が高いので、傷をつけたくない場合はおススメしません。
まとめ:頑固なお風呂の白い汚れを落とす洗剤
一番良いのは3か月に一度くらいの軽度な汚れレベルでリセットしていくことです!
汚れは蓄積されるほど取れにくくなります。
病気と一緒で、定期的な診断と対応をすることで、
強力な洗剤を使うことなく、クエン酸やお酢、重曹や炭酸ソーダなどでも十分キレイに落とすことが出来ます。
地球にも良いことに繋がりますので、一度トライしてみてください。